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森川 智之

Q,新事務所アクセルワンをどういった事務所にしていきたいですか?
A,今年の4月から新しくアクセルワンというプロダクションを設立したわけですけど。役者としても、代表としても、居心地のいい、自分の家みたいな、あたたかい事務所にしたいと思います。
また、スタッフと役者の間に壁のない、常に何でも語り合えるような事務所にしていきたいです。
スタートはじゅんじゅん(福山潤)と二人ですが、彼の喜びも僕は共有していきたいです。一緒に泣いたり笑ったりと感動できる、ハートフルであたたかい事務所を目指していきたいですね。
Q,これからアクセルワンの役者として新たに挑戦していきたいことは?
A,僕自身が声優デビューして25周年に差し掛かっているので、年齢的にもそうですが、転換期というかね、今まで挑戦しきれていなかった、ジャンルや役柄とかが、まだまだあると思うので、貪欲にチャレンジしていきたいと思います。
また、福山君の役者としての成長も見て行きたいと思いますし、アクセルワンから、今後、優秀な新人が数多くデビューできるように、後進の指導もやっていきたいと思っています。
そのためにアクセルゼロというアクセルワン付属の養成所もスタートします。

Q,プロの声優として、一環として大切にしていることは?これからしなくてはいけないと思うことは?
A,プロフェッショナルとは妥協しないこと。今いる自分の居場所に満足しないことです。
プロに合格点はありません。常に、精度の高い演技を志しています。
「もっと上手くなりたい」「たくさんの人に楽しんで感動してもらいたい」という気持ちを常に持っています。あとは感謝の気持ちを大切にしています。
僕を育ててくれた業界関係者の皆さんや先輩の役者の皆さん、そしてファンの皆さんにとても感謝しています。
演技者だけでなく一社会人として育ててくれました。
これからは、そういったみなさんに恩返しするために、アクセルワンも役者森川智之も、感謝の気持ちを胸に、より上を目指さなくてはと思っています。
Q,4月から新事務所と同時に「アクセルゼロ」という養成所が始まるのですが、これから声優になろうというみんなに、声優を目指していた頃のお話を聞かせてください。
A,今にして思えば、なんて生意気なんだ、と思いますけど、「必ず声優になれる」と信じていました。
なんの根拠もないのに、必ずなれると思っていました。
ここだ!と思った養成所・勝田声優学院に飛び込んで、毎日、声優になるために、物凄い努力をしました。
その努力が、とても心地よく、とても充実した日々でした。
声優になるために頑張っている皆には、長い人生の中のほんの一瞬かもしれないけど、夢にむかって輝くことは、今後の生き方にとても影響すると思います。
夢をつかむための努力は、肉体的には大変かもしれないけど、精神的には、とても満たされ、辛くはありませんでしたね。

A,みんなも好きなことをしているときや、欲しいものを手に入れるための努力って、あまり苦にはなりませんよね。
それと同じで、声優になるための努力を、苦と感じるようであれば、それは、あなたが声優に向いていないのです。
まず、声優を目指すみんなは、「なりたいな」「なれればいいな」、とかではなくて、「自分は絶対に、プロの声優になるんだ」と、強い気持ちに切り替える必要があります。
常に声優になるためには何をすればいいのかを、最優先で考えて努力してほしいです。しかし、実力の世界でありながら、それだけではないのが、この世界です。頑張る人、努力する人、一人間として魅力のある人が報われる、そんな世界でありたいと思います。
僕のレッスンは厳しいですが、愉しく温かい、一人一人が輝ける充実した空間にしたいと思います。
みんなが声優になるために、僕も努力を惜しみません、本気です。
Q,最後に、応援してくれている皆さんに一言。
A,長年可愛がってくれた事務所を卒業しまして、新たなステージを創り、僕と福山君でアクセルワンという事務所をスタートさせました。厳しい時代ですが、フロンティア精神であえて船出をします。大変かもしれませんが、辛いものではありません。このインタビューを読んでいる皆さんの中には、おそらくお世話になっている業界関係の方々もいらっしゃると思います。それは、僕の生き方やライフスタイルを振り返れば、森川らしい、予想していたことと思われるかもしれませんが。僕は、今まで通り、感謝の気持ちで頑張っていこうと思いますので、応援してください。
そして、ファンの皆はもちろん、すべての皆様の期待に応えられるよう、頑張っていきたいと思います。
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